韓国の三養ラーメンのカップタイプ販売開始、三養ジャパン

三養ジャパンが、明星食品の技術提供によって韓国のインスタントラーメンの歴史をスタートさせた三養ラーメンのカップタイプを7月30日から日本全国で販売開始した。

三養ラーメンは、▽1963年に発売された韓国初の元祖インスタントラーメン▽発売以来110億個以上を販売する超ロングセラー商品▽ピリっと辛みのある牛だし味のスープとモチモチちぢれ麺の相性が抜群▽三養ラーメン独自のハムの味と牛肉の風味がクセになること間違いなし▽お湯を注ぐだけで完成のお手頃調理――などが特長だ。

三養ラーメンの誕生には、1960年代初め、空腹に苦しむ国民の食糧問題解決のための背景がある。当時韓国の1人あたりの国内総生産は100ドル台前半で、世界最貧国の一つだった。後に三養食品の創業者となる故全仲潤(チョン・ジュンユン)名誉会長は、国民の空腹を解決する為に日本を訪れ、明星食品の当時の社長、故奥井清澄氏と出会った。

全氏の「いち早く国民のお腹を満たしたい、元気になってほしい」という想いに加え、良心的な経営陣の姿に動かされた奥井氏は、初対面でありながら、明星食品から三養食品に無償で製造技術を提供。企業秘密とも言える原料の配合表まで伝えたという。

明星食品の製造技術をもとに、より韓国人の味の嗜好に近づけるために韓国式スープの開発・改良を続け、現在の味に至る。

三養ラーメンは、「人との縁を大切にして生まれた食品」だ。

販売価格は168円(税込181円)。ビックカップは248円(税込267円)。

(文/コリアコリア編集部、写真/三養ジャパン広報資料より)

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