「BS10 スターチャンネル」が、近年『パラサイト 半地下の家族』や『ミナリ』で米アカデミー賞をはじめ世界を席巻し続けている韓国映画にフォーカスし、一度観たら病みつきになる中毒性を持つ注目の韓国映画を“今観るべき傑作韓国映画17選”として特集放送する。
韓国映画というと韓流ブームのラブロマンス・コメディをイメージする人が多いが、痛快アクションやバイオレンス要素の作風、ハラハラドキドキのサスペンス、韓国史に残る事件を基に描いた作品など、様々なエンターテインメント要素が多く含まれている作品も多く製作されている。朝鮮戦争時、訓練期間わずか2週間、平均年齢17歳の772人の韓国軍学生兵たちの悲しき運命を描いた『長沙里9.15』をはじめ、韓国国内で深刻な社会問題にもなっている児童虐待問題を取り上げた『幼い依頼人』など、スターチャンネルが厳選した17作品を届ける。
放送日(STAR1 字幕版)は、7月10日(土)8:15~&7月17日(土)7:00~ 一挙放送。7月12日(月)~7月15日(木)& 7月19日(月)~7月23日(祝・金)14:00頃~ 連日放送(全17作品)。
▽7月17日(土):
・7:00『チェイサー(2008)』再放送:7月23日(金)13:00~
鬼才ナ・ホンジン監督のデビュー作となる衝撃のクライムサスペンス。元刑事の男と女性ばかりを狙う連続殺人犯との対決を描く。『哭声/コクソン』などで知られる鬼才ナ・ホンジン監督のデビュー作で、韓国の映画賞を席巻した衝撃のクライムサスペンス。実在の猟奇事件を基に、女性ばかりを狙った連続殺人犯と事件の真相を追う元刑事の対決を、息詰まるタッチで描く。俳優陣の熱演に加えて、緊迫感漲る演出が観客を釘付けにする。事件の壮絶さを体感させるバイオレンス描写の凄まじさは、他の追随を許さない。主演は『暗数殺人』のキム・ユンソク。
・9:15『インサイダーズ/内部者たち』(2015年)再放送:7月22日(木)16:00~
イ・ビョンホン主演でウェブ漫画を映画化したサスペンス。腐敗した韓国社会の裏で、暗躍する3人の男の思惑を描く。
巨大な腐敗権力を巡り、命懸けの頭脳戦を描く社会派サスペンス。R指定作品として韓国歴代No.1ヒットを記録。『王になった男』など卓越した演技力で観客を魅了するイ・ビョンホンが復讐を企てるチンピラを演じ、検事役に実力派チョ・スンウ、社会を陰で動かす策士役に重鎮ペク・ユンシクら韓国を代表する俳優陣が集結。二転三転する駆け引きと、現実社会での腐敗に異を唱える“映画ならでの正義”に挑んだ点も本作の魅力。
・11:45『監獄の首領』(2017年)再放送:7月19日(月)16:30~
ハン・ソッキュとキム・レウォンが共演したクライムアクション。組織のボスと元警察官が、監獄の中から仕掛ける完全犯罪を描く。
『シュリ』のハン・ソッキュと『江南ブルース』のキム・レウォン共演で描く、大胆なストーリー展開がみどころのクライムアクション。韓国映画界を牽引してきたベテラン俳優ソッキュが、犯罪組織のボスで刑務所内の王のように君臨する囚人を演じ、強烈なカリスマ性を発揮。そんな彼を脅かす元刑事を若手実力派のレウォンが演じる。監獄であることがアリバイとなり、刑務所内から完全犯罪を企てるというアイディアが秀逸。
・14:00『哭声/コクソン』(2016年) 再放送:7月21日(水)16:15~
ナ・ホンジン監督、國村隼出演のサスペンススリラー。平和な村で殺人事件が続発し、警察は不審な男を追い詰めてゆく。
『チェイサー』で世界中に衝撃を与えたナ・ホンジン監督が、『哀しき獣』以来、6年ぶりに送り出したサスペンススリラー。先の読めないストーリー展開とジャンルを特定できないオリジナリティあふれる巧みな脚本が観客を翻弄し、韓国だけでなく世界各国で絶賛された。國村隼が物語のカギを握る謎の男を怪演。圧倒的な存在感で物語を支え、韓国の権威ある映画賞・青龍映画賞で外国人として初の助演男優賞など二冠を受賞した。
・16:45『暗数殺人』(2019年)再放送;7月22日(木)14:00~
キム・ユンソクとチュ・ジフンW主演の韓流サスペンス。実際の事件を基にミステリアスな殺人犯と彼に翻弄される刑事の姿を描く。
韓国全土に衝撃を与えた実際の連続殺人事件をモチーフに、ミステリアスな殺人犯と刑事の息詰まる攻防を描くサスペンス。静かな情熱と執念で未解決事件を追う刑事に、『チェイサー』の名優キム・ユンソク。『神と共に』のチュ・ジフンが「7人を殺した」と告白して刑事を翻弄する男を演じて、強烈な存在感を放つ。2人の熱演に加え、緻密な脚本と緊迫感漂う演出が話題を呼び、その年の賞レースを席巻した。
・18:45『グエムル -漢江の怪物-』(2006年)再放送:7月20日(火)16:15~
ソウル市内を流れる漢江に、突如出現した怪物“グエムル”。怪物に娘をさらわれた一家の戦いを描いた韓流モンスター・パニック。
『母なる証明』のポン・ジュノ監督が手掛けた異色のモンスター映画。韓国では興行記録を次々と塗り替える大ヒットとなり、話題を集めた。娘をさらわれた小市民のダメ親父を『殺人の追憶』のソン・ガンホ、その妹を『空気人形』のぺ・ドゥナが演じ、欠点だらけの一家が一致団結して怪物“グエムル”に立ち向かう。パニック映画ながら家族愛も描いた感動ドラマに仕上がり、怪物の異形の姿と驚異的なスピードが度肝を抜く!
・21:00『幼い依頼人』(2019年)再放送:7月20日(火)14:00~
実際の児童虐待事件を元にしたサスペンス。継母から虐待を受け続けた姉弟に心を動かされた弁護士が、真実を明かすため奔走する。
2013年に発生し、韓国全土を震撼させた漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件を完全映画化した実録サスペンス。多発する児童虐待問題に警鐘を鳴らしている。『エクストリーム・ジョブ』のイ・ドンフィが主人公の弁護士を熱演するほか、事件の真相のカギを握る母親役を韓国版『黒い家』のユソンが演じる。また、天才子役と呼ばれるチェ・ミョンビンが継母の暴力に脅える姉弟の姉を演じ、後半の裁判劇では圧巻の演技を見せる。
・23:15『The Witch/魔女』(2018年)再放送:7月19日(月)14:15~
『梨泰院クラス』のキム・ダミが主演したバイオレンスアクション。特殊施設から逃亡し、平穏に暮らす少女の壮絶な戦いを描く。
『新しき世界』のパク・フンジョン監督が、特殊施設で育った少女の壮絶な戦いを描いたバイオレンスアクション。平凡な少女から変貌してゆく主人公の二面性を圧巻の演技アプローチで表現した『梨泰院クラス』のキム・ダミは、公開当時の映画賞を総なめにして“怪物新人”と呼ばれた。共演は『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシク。それまでの映像をもう一度見直したくなるような、驚愕のラストも見どころ。
・25:30『V.I.P. 修羅の獣たち』(2017年)再放送:7月21日(水)14:00~
チャン・ドンゴン主演のバイオレンスアクション。連続殺人事件を巡って、国家機関の闇に翻弄される男たちを描く。
韓国映画史上初めて“企画亡命者”を扱ったバイオレンスアクション。『泣く男』以来、3年ぶりの映画出演となったチャン・ドンゴンが国家情報院の要員を演じ、キム・ミョンミンやパク・ヒスンといった主役級キャストに若手実力派イ・ジョンソク、ハリウッドからはピーター・ストーメアが参戦。南北問題をベースに、豪華キャストが繰り広げる攻防とバイオレンス描写の激しさに圧倒される。監督は『新しき世界』のパク・フンジョン。
▽配信作品一覧:
・配信中
『悪人伝』
『スウィング・キッズ』
『エクストリーム・ジョブ』
『暗数殺人』
『奴隷の島、消えた人々』
『哭声/コクソン』
『哀しき獣』
『V.I.P. 修羅の獣たち』
『インサイダーズ/内部者たち』
『監獄の首領』
・配信予定
『新感染 ファイナル・エクスプレス』 7月11日(日)~
『長沙里9.15』 7月21日(水)~
『幼い依頼人』 7月22日(木)~
(文/コリアコリア編集部、写真/スター・チャンネル広報資料より)