光文社noteで先行公開中の人気連載が、光文社新書より2021年6月16日に発売された。多くの人に届くエンタメ作品のなかでも、とりわけ制作国の世相を反映するのが、視聴者やスポンサーの影響を強く受ける連続ドラマ。ジェンダー問題の識者として様々なメディアで活躍するジャーナリストで、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の著者が、韓国(「愛の不時着」「SKYキャッスル」他)、アメリカ(「ハンドメイズ・テイル」「ザ・グッド・ファイト」他)、欧州とカナダ(「アウトブレイク」「アンという名の少女」他)、そして日本(「半沢直樹」「きのう何食べた?」他)のドラマの魅力とヒットの理由、そして問題点をジェンダー視点で読み解く。
人権意識の低い日本のテレビを見られなくなった人たちへの「おススメドラマリスト」としても使える最新のドラマ解説書だ。
販売価格は1,034円(税込)。
▽治部れんげ:
Jibu Renge/1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒。日経BP社にて経済誌記者。2006~07年、ミシガン大学フルブライト客員研究員。2014年よりフリージャーナリスト。2018年、一橋大学経営学修士課程修了。メディア・経営・教育とジェンダーやダイバーシティについて執筆。現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。内閣府男女共同参画計画実行・監視専門調査会委員。東京大学大学院情報学環客員研究員。東京都男女平等参画審議会委員。豊島区男女共同参画推進会議会長。公益財団法人ジョイセフ理事。一般財団法人女性労働協会評議員。著書に『「男女格差後進国」の衝撃:無意識のジェンダーバイアスを克服する』(小学館)、『炎上しない企業情報発信:ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社)、『稼ぐ妻 育てる夫:夫婦の戦略的役割交換』(勁草書房)等。
治部れんげ氏は、「この本は、ヒットしたドラマをジェンダーの視点で見てみよう、という試みです。『ジェンダー』の枠組みで見ると、多くのドラマを一層、面白く見ることができるうえ、考えることがたくさん出てきます。本書では国内外、22本のドラマを取り上げ、ストーリーや登場人物の設定、セリフなどを『社会的・文化的性差=ジェンダー』の観点から検討しています。現実のある側面を映し出すドラマ視聴を通じて、私たちを取り巻く社会を考え、他の国や文化との共通点や相違点を考える旅を、一緒に楽しんでいただければ幸いです」とコメントしている。
▽刊行記念イベント:
①2021年6月24日19:00~20:30、JPIC主催トークイベント「ジェンダーで見るヒットドラマ」
②2021年6月26日13:00~14:30、静岡市女性会館主催イベント「『愛の不時着』 韓国ドラマを読み解く」
③本屋B&B主催イベント トークイベントを7月中に開催(日程調整中)
(文/コリアコリア編集部、写真/光文社広報資料より)