ソウルにも春がやってきた。暖かくなったこの季節、なんといってもサイクリングが気持ち良い。韓国では、川沿いに整備された公園の多くにサイクリングロードが併設されている。寒い冬が終わり、川の水の上を伝って流れてくる風は特に心地良い。マイナス10度を超える冬の寒さ故に、春の訪れが待ち遠しかったからだろうか。
日常生活で自転車に乗る機会の少ない韓国だからこそ、サイクリングに出かける楽しさがある。市内中央に流れる漢江(ハンガン)沿いの公園だけでなく、郊外に出かけてもサイクリングロードは簡単に見つかる。市内では川沿いの木々やその先に見えるビル群を眺めながら、郊外では森林欲を楽しみながら汗を流せる。
韓国旅行と言えば、エステや買い物、韓国ドラマのロケ地巡り、焼肉やビビンバなどの食事が主流であったが、最近では日本発着で韓国サイクリングツアーを企画する旅行代理店も出てきている。距離が近いからこそリピーターも多い韓国。まだ知られていないローカルならではの楽しみ方はある。新しい韓国を発見する意味でも、目線を変えてみると別の世界が見えてくるかもしれない。(H)
(写真/韓国観光公社)