話題の最新スマホGalaxy S21、Sシリーズ歴代ラインアップ11年を振り返る

サムスン電子がスマートフォンGalaxy S21を日本含む世界各国で発売した。Galaxy Sシリーズの歴代モデルを振り返ってみる。様々な技術や機能の集約した11年の歴史から、その技術革新や時代の足跡を辿る。

▽Galaxy S(2010年発売)
ギャラクシーSシリーズは、2010年の「スーパースマート(Super Smart)」というスローガンと共にリリースされた「ギャラクシーS」に始まる。サムスンの携帯電話20年の歴史と技術を集結し作った商品で、生活密着型「スーパーアプリケーション」、当時最高画質の「スーパーAMOLED」、9.9mm超薄型の「スーパーデザイン」の「3S」を享受するスマートフォンだった。

▽Galaxy S2(2011年発売)
ギャラクシーSの成功に支えられ、2011年に発売されたのがギャラクシーS2だ。ギャラクシーSのレベルをさらに引き上げた仕様が搭載された。未だに名作と呼ばれるギャラクシーS2のディスプレイは「スーパーアモレッドプラス」へとアップグレードされ、当時のスマートフォンとしては最も強力な「デュアルコアプロセッサ」が搭載された。前作の4型であった画面サイズは4.27型に大きくなり、厚さも8.49mmと、より薄くなった。カメラに最初にフラッシュが搭載されたモデルでもあった。

▽Galaxy S3(2012年発売)
ギャラクシーS3は、小石からインスピレーションを受けた「ペブルデザイン」を適用し、「スマートフォンは長方形」という固定観念を覆した。ギャラクシーS2比で画面は4.8型と大きくなり、バッテリーは大容量の2,100mAhとなった。▽ユーザーの目を認識して、画面を見ている間は画面が消えない「スマートステイ(Smart Stay)」▽メッセージの作成中、耳にあてるだけで、相手に電話をかけることができる「ダイレクトコール(Direct Call)」▽動画サムネイルの一覧から画像をプレビューできる「ライブビデオリスト(Live Video List)」――など、様々な新機能が含まれた。

▽Galaxy S4(2013年発売)
ギャラクシーS4は、ペブルデザインを維持したまま「超スリムデザイン」として仕上げた。発売から約6ヵ月で「販売4万台超」を記録した。画面は4.99型で厚さ7.9mm、重さは130gと薄型軽量を実現。ゴリラガラス3を初めて搭載し、耐久性も高めた。その進化は、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにも適用された。スマートフォンの傾きに応じて画面を上下に動かす「サムスンスマートスクロール(Samsung Smart Scroll)」、映像視聴中の顔を別の場所に移動すると、映像が停止し再度画面を見ると、停止区間から自動的に再生される「サムスンスマートポーズ( Samsung Smart Pause)」を取り入れた。

▽Galaxy S5(2014年発売)
ギャラクシーS5は、当時ギャラクシーシリーズのデザインアイデンティティを維持しながらも、スマートフォン本来の機能を充実させ完成した携帯電話だ。当時、業界初の1,600万画素アイソセル(ISOCELL)方式のカメラを搭載し、日常をより鮮やかに記録することができるようになった。スマートフォンで初めて心拍センサーを搭載し、他の機器と連動して運動量を管理することができる生活健康機能を盛り込んだ。更に、ギャラクシーSシリーズの防水・防塵機能(IP 67)を初めて適用した。

▽Galaxy S6(2015年発売)
2015年にデビューしたギャラクシーS6は、デザインをもう一度革新したシリーズだ。業界初のデュアルエッジディスプレイを適用して曲面特有の立体感、没入感を出した。メタルとガラスを一つの素材のように接続させて、ユニークでエレガントなデザインに仕上げた。機能面では別途、無線充電カバーがなくてもパッドの上にのせるだけで、充電可能な「無線充電技術」と「サムスンペイ」を初めて導入した。

▽Galaxy S7(2016年発売)
ギャラクシーS6と同様に、フラットディスプレイとエッジディスプレイを搭載した。防水・防塵最高規格であるIP 68等級を適用し、最大200Gの容量のマイクロSDカードとSIMカードの両方を搭載することができる「ハイブリッドSIMカードトレイ」を採用した。カメラも当時、世界初のデュアルピクセル(dual pixel)を搭載し、暗い環境で明るく鮮明な画像を迅速に撮影することができるようになった。動画のような生々しさを写真に盛る「モーションパノラマ(Motion Panorama)」機能などの新機能も取り入れた。

▽Galaxy S8(2017年発売)
ギャラクシーS8では、シリーズデザインと性能を大きく変化させた。同シリーズから18.5対9のアスペクト比と左右両側のベゼルをほぼなくしたインフィニティディスプレイを搭載した。更に、前面のボタンを取り除く無駄のないなめらかなデザインを採用した。手を使うことが困難な状況で、誰よりも役立つBixbyもギャラクシーS8から導入した技術だ。指紋、虹彩に続いて、顔認識でスマートフォンのロックを解除する、様々な生体認識技術も取り入れた。

▽Galaxy S9(2018年発売)
ギャラクシーS9は写真、ビデオ、絵文字などで風変​​わりな「経験」を提供したモデルだ。AR技術をカメラと組み合わせて前面カメラ(セルピ)撮影でユーザーと似たアバターを作成する「AR絵文字」、被写体の動きを認識して「スーパースローモーション」で撮影できる機能で、写真撮影の楽しさを広げた。家の中の機器をスマートフォンで制御することができる「スマートシングス(SmartThings)」、スマートフォンの経験をデスクトップPCに拡大する「サムスンデックス(Samsung Dex)」機能も初めて搭載した。

▽Galaxy S10(2019年発売)
ギャラクシーS10から、ギャラクシーSシリーズは、さまざまな種類のユーザーにさまざまな選択肢を提供開始した。ギャラクシーS10シリーズの場合、「ギャラクシーS10」、「S10+」、「S10e」、「S10 5G」の合計4モデルを投入した。ディスプレイには、カメラホールを除くスマートフォン前面をディスプレイで満たし「インフィニティ-Oディスプレイ」が適用された。携帯電話のカラーボリュームを100%再現することができる「ダイナミックAMOLED」で、真のフルスクリーンが楽しめるようになった。スマートフォンのバッテリーを他の機器と分けることができる「無線バッテリー共有」技術を搭載し、ギャラクシーシリーズの中で最も多くのインテリジェント機能を搭載したシリーズとなった。

▽Galaxy S20(2020年発売)
ギャラクシーS20シリーズは、5G移動通信を適用した。新しいモバイル時代に合わせて3種すべてを5G対応とした。歴代最大サイズのイメージセンサーを搭載しAIを組み合わせて誰でも簡単に鮮明な写真や映像を撮影できるようにした。特にギャラクシーS20ウルトラは1億800万画素、最大100倍ズームを採用し専門家レベルのカメラ機能を搭載した。サムスンのモバイルセキュリティプラットフォームであるノックス(Knox)に加え、セキュリティプロセッサを追加で搭載し、個人情報やデータをより安全に保護した。

▽Galaxy S21(2021年発売)
ギャラクシーS21シリーズは、初めてSペンを搭載したモデルだ。これまでギャラクシー・ノート・シリーズのみで採用してきたSペンを、Sシリーズユーザーも体験できるなった。サムスン初の望遠カメラレンズを2個搭載し、光学10倍、最大100倍ズームという機能を盛り込みカメラの性能を大幅に向上させた。没入感あるノッチ(notch)のない「インフィニティ-Oディスプレイ」、最も明るくはっきりした画面を提供する最高の解像度、画面切り替えでは高速駆動技術を採用した。
背面と側面が自然に接続されたデザインで、新しい外形を備えたカメラは、機能にも新しさを加えた。AIに基づいて、よりスマートになったカメラやビデオ機能は、誰でも最高の写真や映像を撮ることができるよう高度化された技術を適用。鮮明で鮮やかなセルピが可能となった。スタジオで専門家が撮影したかのように、さまざまな背景効果を与えることができる人物撮影機能、高倍率撮影時の画面の揺れを強力にキャッチする他、ズームロック機能、カメラ底部の3つのプレビュー画面を介した「ディレクターズビュー(Director’s View)」機能を新たに追加した。8K級で撮影できる動画は撮影時間が1時間以上と大幅に増やし、クリエイターの心強いパートナーにもなる。
この他、従来よりもさらに改良されたブルーライトフィルター機能、高速指紋の範囲と速度が向上。タブレットやスマートフォンに同じサムスンのアカウントが接続されている場合、見ていたインターネットのWebページを読み込むことができる機能など、ユーザーの日常をさらに豊かにする最新技術を盛り込んだ。

(文/コリアコリア編集部、写真/サムスン電子広報資料より)

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