AI研究者賞発表、サムスン電子AIフォーラム2020

サムスン電子は2020年11月2日、「サムスンAIフォーラム2020」で、AI分野におけるグローバル優秀若手研究者を発掘するために新設した「サムスンAI研究者賞(Samsung AI Researcher of the Year)」の受賞者を発表した。

受賞者は、▽米国ニューヨーク大学(New York University)チョ・ギョンヒョン(조경현)教授▽米国スタンフォード大学(Stanford University)チェルシー・フィン(Chelsea Finn)教授▽英国インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)セス・フレックスマン(Seth Flaxman)教授▽米国スタンフォード大学ジアジュン・ウー(Jiajun Wu)教授▽米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)Cho-Jui Hsieh教授――。

ニューヨーク大学のチョ・ギョンヒョン教授は、「サムスンがAI分野の若手研究者に重要な賞を受賞するために先頭に立ってうれしい」とし、「今回の受賞でAI研究に一層邁進していきたい」と所感を述べた。チョ教授は、自然言語処理(Natural Language Processing)分野の最高研究者として、医療・バイオなど様々な分野で注目すべき論文を多数発表しいる。

「サムスンAIフォーラム2020」初日には、共同議長であり、今年の「サムスンAI教授(Samsung AI Professor)」に選任された、カナダのモントリオール大学(University of Montreal)ヨシュア・ベンジオ(Yoshua Bengio)教授は、「因果関係表現の発掘(Towards discovering Causal Representations)」をテーマに講演した。ベンジオ教授は、学習されていない状況でも対処できるAI技術の発展方向を提示して、初期の研究成果を紹介した。

この他、画像認識に広く使われる「コンボリューション・ニューラル・ネットワーク(Convolutional Neural Network)」を開拓した米国ニューヨーク大学ヤン・ルクン(Yann LeCun)教授は、「自己の地図学習(Self-Supervised Learning)」の最新モデルを発表。自己指導学習データ内で自らの問題を作成し、正しい答えを見つけて学習することで、人間レベルの文章を作成する大規模な言語モデルに適用されたことがある。

米国スタンフォード大学チェルシー・フィン(Chelsea Finn)教授は、「対称現象を発見するための迅速な適応(Few-Shot Adaptation to Uncovering Symmetries)」をテーマに、サムスン総合技術院のハム・ドンヒ(함돈희)フェローは、「脳の再構築(Reconstruction of the brain)」をテーマに発表した。

グーグル・リサーチ(Google Research)のタラ・サイナス(Tara Sainath)博士は、「音声認識のための終端モデル(End to End Models for Speech Recognition)」の最新の研究成果を紹介。マイクロソフトリサーチ(Microsoft Researchのジェニファー・ワートマン(Jennifer Wortman Vaughan)博士は、「機械学習全般の理解可能性(Intelligibility Throughout the Machine Learning Life Cycle)」をテーマに講演するなど、著名な講演者の様々な発表を行った。

(文/コリアコリア編集部、写真/サムスン電子広報資料より)

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