AIフォーラム2020開催、サムスン電子

サムスン電子は2020年11月3日、「サムスンAIフォーラム2020」2日目を開催した。サムスンリサーチのスン・ヒョンジュン(승현준)所長(社長)は基調演説で、「フォーラムのテーマである『人間中心のAI(Human-Centered AI)』は、私たちの生活をより豊かに便利にしてくれる製品とサービスを作ろうというサムスン電子のビジョンと通じる」と強調。「研究の自由度が高い学術研究とは異なり、現実的な問題を解決しなければなら企業の研究には、克服しなければならない制約が多い」とし、「このような制約が企業の創造的問題解決と革新的な研究を可能にする原動力になる」と述べた。

AI研究が追求すべきビッグピクチャー(Big Picture)の例では、AI技術が適用されたサムスンの製品やサービスの事例に言及し、今後、より多くの価値を提供するために、サムスン電子だけでなくAIの研究者が克服しなければなら技術的な課題と研究の方向を提示した。

サムスン電子が「ビジョンとグラフィックス(Vision&Graphics)」、「音声と言語(Speech&Language)」、「ロボット(Robotics)」などの伝統的なAIの分野はもちろんのこと、「オンデバイスAI(On-Device AI)」分野とAIを通じて生活に新しい影響を与えることができる「健康とウェルネス(Health&Wellness)」分野においても研究を活発的に進めていると紹介した。

各分野が直面し限界を克服するために、サムスン電子が進行中の研究の現状、グローバル大学・企業との協力の成果とのパートナーシップも紹介した。

同フォーラムでは、▽自然言語処理(Natural Language Processing)セッション:米国スタンフォード大学(Stanford University)クリストファー・マニング(Christopher Manning)教授▽ビジョンセッション:米国ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)デビー・パリッ(Devi Parikh)教授▽人間とロボットの相互作用(Human Robot Interaction)セッション:米国アリゾナ州立大学(Arizona State University)スバラオ・カムバムパーティー(Subbarao Kambhampati)教授▽ロボットセッション:サムスンリサーチ・ニューヨークAIセンター長、ダニエル・リー(Daniel D. Lee)副社長――などが発表した。世界各国で最近活発に研究活動をしているAIの専門家による基調講演が行われた。

(文/コリアコリア編集部、写真/サムスン電子広報資料より)

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