5年連続でベトナム農家支援、オリオン

オリオングループは2020年10月6日、 ベトナムのジャガイモ農家の所得増大のために農業機械や研究施設などを寄贈する「ベトナムのジャガイモ支援プロジェクト」を実施したと発表した。5年連続での支援となる。

ベトナム北部ハノイ近郊のクアンニン省ドンチェウ市(Dong Trieu)に1億2,000万ウォン相当のトラクターなどを寄贈した。この他、ベトナム南部地域の唯一のジャガイモ研究機関である農業技術研究所に種芋低温貯蔵庫を設置。ベトナムの環境に合った優れた品種の種芋を農家に普及させるため、ベトナム国立農業大学農生物研究所の種芋培養施設の改善作業も実施した。

中小規模の農家が多いベトナムでは、2016年から社会貢献活動の一環で、北部地域の農業の効率と生産性向上を支援している。5年間で総額5億ウォン相当の農機支援など実施。オリオンは、2008年からベトナムの地元農家との契約栽培を通じて、優れたジャガイモを調達している。農家の安定した収入を確保が狙い。2020年は約3万トンのジャガイモを「オスター(O’Sta)」などのジャガイモスナックに使用する。

オリオンの関係者は、「過去5年間に寄付した農機具などを通じて、計1.7万世帯の農家が農業所得を増やした。労働時間の短縮により、子供たちと一緒に時間も確保することができるようになった。長期的な観点から現地に実質的に貢献できる社会貢献活動を推進し、グローバル食品企業としての社会的責任を果たしていく」と語った。

オリオンのベトナム進出は、1995年のチョコパイ輸出から始まる。2006年にホーチミンに生産拠点を設置し、ベトナム進出を本格化させた。国民的おやつにまで成長したチョコパイとオスターに加え、2019年に発売した米菓「(An、安)」やパン「セボン(C’est Bon)」なども販売好調だという。オリオンによると、特にオスターは好評で、優れた味と品質が評価され現地のジャガイモスナック市場でシェア1位を確保しているという。

(文/コリアコリア編集部、写真/オリオン広報資料より)

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