
オリオンは2020年9月10日、ロシアのトヴェリ州と新工場建設のための投資協定を締結したと発表した。3年間で約800億ウォン(51億2,700万ルーブル)を投資し、2022年の完成を目指す。新工場完成後は、ロシアだけでなく中央アジア市場まで攻略範囲を広げる方針だ。
新工場は既存のトヴェリ工場に比べ4倍規模。生産高を約1,500億ウォン(100億ルーブル)拡大することができる見込み。敷地面積は152,252㎡で、延べ床面積は42,467㎡規模。チョコパイやビスケット、スナック菓子などのラインを設置する。チョコパイの供給量は年間10億個超となり、更なる事業拡大を図る方針を示している。オリオンの関係者は、「ロシア事業の成長により、2工場の生産能力が限界に達してきた。新工場の建設により、ロシアだけでなく中央アジア市場でも販促活動を強化していく」と話した。
新工場建設に向け、同州ではインフラ整備や許認可申請の支援に加え、法人税と資産税の減免、往復2車線の道路設置、従業員のためのバス停や歩道橋の新設などを計画している。
オリオンは1993年にロシア向けチョコパイ輸出を開始。2006年にトヴェリ工場を設置。2008年にはノボ地方にも生産拠点を追加した。ロシアでは、チョコパイとチョコ松茸がヒット商品となっており、2020年1~6月期の売上高成長率(ロシア)は前年同期比26.5%増、営業利益は同105.4%増と好調であった。
(文/コリアコリア編集部、写真/オリオン広報資料より)