起亜自動車は2020年10月26日、2020年7~9月期決算を発表した。売上高が前年同期比8.2%増の16兆3,218億ウォン、営業利益が同33.0%減の1,952億ウォン、経常利益が同48.0%減の2,319億ウォン、当期純利益が同59.0%減の1,337億ウォンとなった。コロナ禍で世界的に景気が悪化したものの、好調なSUV販売など下支えし増収を確保した。
販売台数は、世界全体で同0.4%減の69万9,402台。内訳は、韓国が3.2%増の13万6,724台に増えたものの、海外が同1.3%減の56万2,678台に減った。海外の主要地域別では、北米が同5.5%減の19万6,891台、欧州が4.2%増の12万8,175台、インドが175.7%増の3万8,023台、中国が15.1%増の6万3,350台。
韓国での販売増は、好調なK5やソレントに加え、新型カーニバルの本格投入が背景にある。海外市場では、コロナ禍による影響で販売減となったが、減少幅は徐々に小さくなっており回復基調にあるという。
今後の見通しとしては、好調な新モデルの販売に加え、▽モデルミックスの改善▽韓国や欧米での販売回復▽インド市場への進出成功▽全社的なコスト削減努力――などにより、経営環境は更に改善すると指摘している。
(文/コリアコリア編集部)