海外需要拡大も韓国国内に新工場建設へ、三養食品は全量を輸出で対応

三養食品は2020年10月19日、慶尚南道の密陽市に建設する新工場の着工式を行ったと発表した。2,000億ウォンを投入し、2022年初の完成を目指す。工場の立地条件から、輸出向け商品の生産拠点としても活用する方針である。

延べ床面積は6万9,801㎡で、地上5階、地下1階建て。麺やスープの自動化された生産ラインに加え、輸出向けの生産ラインなどを備える。生産能力は年間6億個。会社全体の生産能力は、既存の原州工場(江原道)と益山工場(全羅北道)の計12億個/年間から6億個が上積みされ18億個に引き上げられる。

新工場の建設を決めた背景には、海外需要の拡大がある。同社の海外売上高は、プルダックブランドの世界的な人気に後押しされる形で、2015年の300億ウォンから2019年には2,727億ウォンまで増えた。三養食品は海外に生産拠点を置いていないため全量が韓国からの輸出となる。2018年の輸出額は2億ドルに達している。

キム・ジョンス(김정수)総括社長は式典で「多くの企業がコスト削減のために海外に生産拠点を建設している。我々は、韓国国内の経済活性化のために、密陽市に工場を建てることを決めた。食品輸出のトップ企業として、韓国食品の地位向上に綱が得ていきたい」と語った。

(文/コリアコリア編集部、写真/三養食品広報資料より)

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