バナナウユ(バナナ牛乳)は最高の味、なんでこんなにおいしいの?

韓国通なら一度は飲んだことのあるピングレ(Binggrae)の看板商品バナナウユ(商品名:バナナマッウユ:バナナ味牛乳)。バナナ味の牛乳で、その甘い味と独特の容器の形で韓国国民に愛されている。バナナの甘さと牛乳が絶妙にマッチした味わい。日本のコンビニでも気軽に買えるようになって欲しいと思う人は多いだろう。

そんなバナナウユは一体、どんな商品か。

発売は1974年6月。1970年代初めに朴正煕政権が、国民の健康促進のために牛乳の消費拡大を推奨したことに由来する。ただ国民の間で牛乳に対する拒否反応もあり、当時最高級フルーツだったバナナの香りを入れた牛乳を発売して、需要を自ら作り出したのだ。バナナが輸入制限品目で貴重な果物であった時代に、韓国内でバナナの味を楽しめる栄養価の高い飲み物として高い評価を得た。

牛乳はガラス瓶やビニールパック入りが一般的だったが、差別化を図る意味で容器はポリスチレンとした。更に容器はバナナを連想させる黄色が引き立つよう半透明で月壺の形を採用。正方形パックに比べ持ち運びが不便で飲みにくいという声もあったが、あえてその独特な形にこだわったという。今では、その独特な形がバナナウユを象徴するまでに高い知名度を得ている。容器は2016年に特許登録したほどだ。

一方で、発売当初から変更点もある。発売から長年、バナナの香りを付けていたが、2010年4月から本物のバナナ果汁を添加した。2009年の食品に関する法改正で、本物の材料が含まれていない場合、商品名にその名前を使用することが禁じられたためだ。牛乳は1年間の猶予期間があったため、2010年に製造方法を変更した。ただし、国民から愛され続ける味(テイスト)に大きな変化はない。

2020年の今では他にも数多くの飲料水があるものの、韓国国民から愛され続けている。2020年時点で、バナナウユは、カロリー控えめの「バナナウユライト」、「タルギマッウユ(いちご味牛乳)」、「バニラマッウユ(バニラ風味牛乳)」、「キャンディーマッウユ(キャンディー風味牛乳)」、「バナナマッウユKids(子供向けバナナ味牛乳)」、「ココアマッウユKids(子供向けココア風味牛乳)」などを取り揃えている。

ちなみにバナナウユの売上高は加工牛乳でNo.1。牛乳関連商品としては、2005年に韓国初の年間売上高1,000億ウォンを突破、2018年には同2,000億ウォンを突破。販売個数は一日平均80万個に達している。

栄養成分カロリーナトリウム炭水化物糖類脂肪トランス脂肪飽和脂肪コレステロールタンパク質
バナナウユ208kcal110mg27g27g8g0g5g30mg以下7g
バナナウユライト142kcal110mg21g21g3.6g0g5g20mg以下6.5g
タルギウユ195kcal110mg27g27g7g0g4.5g30mg以下6g
バニラウユ196kcal110mg27g25g8g0g5.5g30mg以下6g
キャンディウユ196kcal88mg26g25g7.5g0g5g25mg6g
バナナウユKids109kcal56mg13g12g4.8g0g3.3g17mg3.5g
ココアウユKids115kcal77mg14g11g4.8g0g3.3g16mg4g
(240ml当たり、子供向けは120ml当たり)
栄養成分カルシウム亜鉛ビタミンD3
バナナウユKids200mg1.0mg4.0μg1.6mg
ココアウユKids180mg1.7mg3.0μg1.7mg
(240ml当たり、子供向けは120ml当たり)

(文/コリアコリア編集部、写真/Binggrae広報資料より)

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