現代自、デジタルキー活用した代理運転サービス開始

現代自は2020年9月14日、顧客が同乗することなく、デジタルキーを使用して、顧客が希望する場所まで車を移動させる「ピックアップ・アンド・デリバリー」サービスを開始したと発表した。車から離れた場所にいても、デジタルキーを利用して専門業者が車をピックアップして代理運転をすることが可能となる。新しい生活密着型のサービスで、利用者の利便性を大幅に高めるサービスになるという。

例えば、駐車場から離れた場所でお酒を飲んでいる時に代理運転を依頼した場合、従来は専門業者と対面で会い同乗して自宅まで戻っていたが、新しいサービスではスマートフォン経由での依頼が可能となる。同乗の必要もないため、公共共通機関やタクシーで自宅に帰ることが可能となる。同サービスは、現代自のデジタルキー会員登録後、専用アプリを介して利用することができる。

デジタルキーは、車両開閉に必要なカギの代わりとなる技術。スマートフォンによる車両の開閉が可能となる。現代自によると、車両購入時にデジタルキーを選択する顧客が全体の7割に達するという。今回のサービスは、スマートフォンと自動車との間の近距離無線通信(NFC)と低消費電力のBluetooth(BLE)通信に基づいて、デジタルキーの共有機能を積極的に活用したのが特徴だ。

現代自は、デジタルキー需要の継続的な増加に伴い、今後も非対面で利用できる、▽駐車場連携サービス▽デパート連携サービス▽洗車連携サービス――などのデジタルキー基盤の多様な生活密着型サービスを開始していく考えを示している。

(文/コリアコリア編集部、写真/現代自動車広報資料より)

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