農心は2020年7月13日、2020年1~6月期の米国法人の売上高が前年同期比35%増の1億6,400万ドル(推定値)と過去最高を記録したと発表した。特に辛ラーメン販売が好調で、同25%増の約4,800万ドルを売り上げた。米国売上高全体の約3分の1を占める規模。コロナ禍による軽食需要の高まりと米国での韓国食品ブームが収益拡大を後押しした。
農心によると、米国での販促活動も功を奏したという。大型スーパーマーケットを中心に特設ブースを設けた他、ニューヨークとラスベガスでは辛ラーメンの広告を掲載したバスを運行するなど販促を強化した。昔はアジア人が主要顧客であったが、現在では米国人に好まれる韓国食品の代表格の地位を確保したとの見方も示している。
米国の大型流通会社であるクローガー(Kroger)社の購買担当者は、「ラーメンが、食事ではなくおやつとして受け入れられており、需要が高まった。コロナ禍で自宅で調理する料理が好まれるようになった。特に辛ラーメンはチーズを入れて食べる食べ方を好む人が多い」と話した。
農心は1971年に米国輸出を開始。2005年にはロサンゼルスに工場を設置し、米国市場の本格攻略に乗り出した。現在では、辛ラーメン以外に安城湯麺、チャパゲティ、ユッケジャン・サバルミョンなど韓国の人気ブランドを現地生産・販売している。
(文/コリアコリア編集部、写真/農心広報資料より)